Frank Zappa(フランク・ザッパ)
アメリカ合衆国の男性音楽家(ロック、ジャズ・フュージョン、現代音楽)
一生涯で60枚以上のオリジナルアルバムを発表
ディスコグラフィティ
* Freak Out! (フリーク・アウト!/1966年)
* Absolutely Free (アブソリュートリー・フリー/1967年)
* We're Only In It For The Money (ウィー・アー・オンリー・イン・イット・フォー・ザ・マニー/1968年)
* Lumpy Gravy (ランピー・グレイヴィ/1968年)
* Cruising With Ruben & The Jets (クルージング・ウィズ・ルーベン&ザ・ジェッツ/1968年)
* Mothermania (マザーマニア/1969年) (zappa.comからDownloadで購入可能)
* Uncle Meat (アンクル・ミート/1969年)
* Hot Rats (ホット・ラッツ/1969年)
* Burnt Weeny Sandwich (バーント・ウィーニー・サンドウィッチ/1970年)
* Weasels Ripped My Flesh (いたち野郎/1970年)
* Chunga's Revenge (チャンガの復讐/1970年)
* Fillmore East, June 1971 (フィルモア・ライヴ '71/1971年)
* 200 Motels(200モーテルズ/1971年)
* Just Another Band From L.A. (ジャスト・アナザー・バンド・フロム L.A./1972年)
* Waka/Jawaka (ワカ/ジャワカ/1972年)
* The Grand Wazoo (グランド・ワズー/1972年)
* Over-Nite Sensation (オーヴァーナイト・センセーション/1973年)
* Apostrophe (') (アポストロフィ (')/1974年)
* Roxy & Elsewhere (ロキシー&エルスウェア/1974年)
* One Size Fits All (ワン・サイズ・フィッツ・オール/1975年)
* Bongo Fury (ボンゴ・フューリー/1975年)
* Zoot Allures (ズート・アリュアーズ/1976年)
* Zappa In New York (ザッパ・イン・ニューヨーク/1978年)
* Studio Tan (スタジオ・タン/1978年)
* Sleep Dirt (スリープ・ダート/1979年)
* Sheik Yerbouti (シーク・ヤブーティ/1979年)
* Orchestral Favorites (オーケストラル・フェイヴァリッツ/1979年)
* Joe's Garage Act I (ジョーのガレージ Act I/1979年)
* Joe's Garage Acts II & III (ジョーのガレージ Act II & III/1979年)
* Tinsel Town Rebellion (ティンゼル・タウン・リベリオン/1981年)
* Shut Up 'N Play Yer Guitar (黙ってギターを弾いてくれ/1981年)
* Shut Up 'N Play Yer Guitar Some More (黙ってもう少しギターを弾いてくれ/1981年)
* Return Of The Son Of Shut Up 'N Play Yer Guitar (黙ってギターを弾いてくれのセガレの帰還/1981年)
* You Are What You Is (ユー・アー・ホワット・ユー・イズ/1981年)
* Ship Arriving Too Late To Save A Drowning Witch (たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船/1982年)
* The Man From Utopia (ザ・マン・フロム・ユートピア/1983年)
* Baby Snakes (ベイビー・スネイクス/1983年)
* London Symphony Orchestra Vol. I (ロンドン・シンフォニー・オーケストラ Vol. I/1983年)
* The Perfect Stranger (ザ・パーフェクト・ストレンジャー/1984年)
* Them Or Us (ゼム・オア・アス/1984年)
* Thing-Fish (シング・フィッシュ/1984年)
* Francesco Zappa (フランチェスコ・ザッパ/1984年)
* The Old Masters Box One (オールド・マスターズ・ボックス1/1985年)
* Frank Zappa Meets The Mothers Of Prevention (ミーツ・ザ・マザーズ・オブ・プリヴェンション/1985年)
* Does Humor Belong In Music? (ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?/1986年)
* The Old Masters Box Two (オールド・マスターズ・ボックス2/1986年)
* Jazz From Hell (ジャズ・フロム・ヘル/1986年)
* London Symphony Orchestra Vol. II (ロンドン・シンフォニー・オーケストラ Vol. II/1987年)
* The Old Masters Box Three (オールド・マスターズ・ボックス3/1987年)
* Guitar(ギター/1988年)
* You Can't Do That On Stage Anymore Vol. 1 (オン・ステージ Vol.1/1988年)
* You Can't Do That On Stage Anymore Vol. 2 (オン・ステージ Vol.2/1988年)
* Broadway The Hard Way (ブロードウェイ・ザ・ハードウェイ/1988年)
* You Can't Do That On Stage Anymore Vol. 3 (オン・ステージ Vol.3/1989年)
* The Best Band You Never Heard In Your Life (ザ・ベスト・バンド/1991年)
* Make A Jazz Noise Here (メイク・ア・ジャズ・ノイズ/1991年)
* You Can't Do That On Stage Anymore Vol. 4 (オン・ステージ Vol.4/1991年)
* You Can't Do That On Stage Anymore Vol. 5 (オン・ステージ Vol.5/1992年)
* You Can't Do That On Stage Anymore Vol. 6 (オン・ステージ Vol.6/1992年)
* Playground Psychotics (プレイグラウンド・サイコティクス/1992年)
* Ahead Of Their Time (アヘッド・オブ・ゼア・タイム/1993年)
* The Yellow Shark (イエロー・シャーク/1993年)
* Civilization Phaze III (文明、第三期/1994年)
* The Lost Episodes (ロスト・エピソード/1996年)
* Lather (レザー/1996年)
* Frank Zappa Plays The Music Of Frank Zappa (1996年)
* Have I Offended Someone? (ハヴ・アイ・オフェンディッド・サムワン?/1997年)
* Mystery Disc (ミステリー・ディスク/1998年)
* Everything Is Healing Nicely (1999年)
* meets Frank Zappa (1999年)全6種
o ザッパをリスペクトするPANTA(頭脳警察)とエル・マロ、山本精一・ATR・HILAH(ボアダムス)、下山淳(ルースターズ)、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、SUGIZO(LUNA SEA)の6人が選曲した、企画ベスト盤。日本国内のみでリリースされた。
* FZ:OZ (2002年)
* Halloween (ハロウィーン/2003年) (DVD-Audio)
* Joe's Corsage (ジョーのコサージュ/2004年)
* QuAUDIOPHILIAc (2004年) (DVD-Audio)
* Joe's Domage (ジョーのドマージュ/2004年)
* Joe's Xmasage (ジョーのクリスマスアージ/2006年)
* Imaginary Diseases (2006年)
* Trance Fusion (トランス-フュージョン/2006年)
* The Making Of Freak Out! - An FZ Audio Documentary (4CDs) (2006年)
* The Mofo Project/Object (2CDs) (2006年)
* The Frank Zappa AAAFNRAA Birthday Bundle (2006年) (iTunes)
* Buffalo (2007年)
* The Dub Room Special! (2007年)
* Wazoo (2007年)
* One Shot Deal (2008年)
* Joe's Menage (2008年)
* Lumpy Money (2008年)
ザ・マザーズ・オブ・インベンション
1964年、ザッパはレイ・コリンズがリーダーを勤め、既にジミー・カール・ブラックが在籍していたバンド、ザ・ソウル・ジャイアンツに加入する。このバンドが後述するマザーズの前身となった。1965年、バンドはMGMレコードと契約し、翌1966年ザ・マザーズ・オブ・インベンションのデビューアルバム『フリーク・アウト!』がリリースされた。当時としては異例の2枚組、かつ明確なコンセプトを持ったトータル・アルバムであったという点で、現在でもロック史に残る名盤の一枚に数えられている。
初期マザーズは1969年まで活動を継続し、7枚のアルバムを発表した。さらにこれと並行して『ランピー・グレイヴィ』(1968年)『ホット・ラッツ』(1969年)の2作のソロを発表するなど、この頃から既にザッパの多作振りは群を抜いていた。マザーズの音楽性はいわゆるルーツ・ミュージック(ブルースやR&B、ジャズ、ドゥー・ワップなど)に現代音楽の要素を加えた今日で言うミクスチャーの先駆的なものであったが、他方『ランピー・グレイヴィ』ではオーケストラと共演し(『フリーク・アウト』でも指揮を行っていた)、『アンクル・ミート』(1969 年)では純室内楽的なアプローチを多用・更には後年より複雑なダビング技術で開花するスタジオとライヴの共存を確立するなど、技法の斬新さも特筆すべきものがある。さらに一般に代表作と目される『ホット・ラッツ』はイギリスのヒットチャートで永らく上位を占め、1969年のメロディ・メイカー誌における「Album Of The Year」においてベスト・アルバム賞に輝いている。
自らの音楽活動に従事するかたわら、ザッパはプロデュース業にも力を注いだ。高校からの友人であるキャプテン・ビーフハート(en:Captain Beefheart)(ドン・ヴァン・ヴリート)のアルバムで、ビーフハートの最高傑作の呼び声も高い『トラウト・マスク・レプリカ』(1969年)は、彼のプロデュースのもと製作されたものである。
生涯生い立ちと初期の経歴
1940年12月21日、フランク・ヴィンセント・ザッパはメリーランド州ボルティモアで生まれた。彼の祖先はシチリア島、イタリア、ギリシャ、アラブ、フランス、アイルランド、そしてドイツと様々な土地の混合であった。1951年1月に一家はフランクの喘息療養のためカリフォルニア州のサンフランシスコから100マイル南のモンタレーに転居した。一家はその後ポーモーナ、エルカホンと転居を重ね、1950年代初めにサンディエゴに移り住んだ。1955年には再びランカスターに転居した。15歳の時までにフランクは六つの異なる高校に通った。12歳でドラムスを始め、17歳でギターに転向する。自らのバンド活動を始めたのもこの頃である。
フランクの父親はシチリア島出身の科学者および数学者で、エドワーズ空軍基地の近くにある連邦政府化学戦研究施設に勤務した。一家はエドワーズ空軍基地の近くに暮らしたため、事故に備えて家庭には防毒マスクが常備されていた。
高校を卒業したフランクは、いくつかの会社勤めをしながら地元サン・バナディーノのクラブに出演し、キャリアを積んだ。1959年には、彼の英語教師ドン・セルヴェリスが脚本を書いた西部劇映画「Run Home Slow」の映画音楽を担当し、19歳にして現代音楽作曲家としてのキャリアをスタートさせた。1963年には、ポール・バフが自主設立しながら資金難で手放したパル・レコーディング・スタジオを買い取り、スタジオZと名づけている。なおこの時期に、フランクは地元刑事のおとり捜査にひっかかってポルノ・テープを作成し(実際には女友達と笑いあっているだけの内容だった)、サン・バナディーノ刑務所で10日間の拘留刑に服している。